アンリ・ジロー ラタフィア・ド・シャンパーニュ

Henri Giraud Ratafia de Champagne

13世紀に発見された蒸留方法によって生まれた素晴いほど超越したこのシャンパーニュのブドウの液体は、今も私たちを優しく包み込む。

温かみのある色合い、かなり古い年代のシャンパーニュや30年熟成のリカーを思わせる。琥珀色で、縁が赤に近いブロンズ色に輝いている。まずチェリージャムの様な力強い香りの後にホットスパイス、アーモンド、マラスカン、ベースに肉汁の様な深みのある、より複雑で繊細な、チョコレートやオレンジピール、オードヴィー漬けのチェリー、カリンのジュレ、シナモン。少しずつ空気に触れさせると、温まることでこのラタフィアが若返ったかの様に、アプリコットなどのドライフルーツ、洋ナシのコンポート、ブドウジュースの香りが現れる。10度から15度で味わうのが理想的。とても軽やかで滑らか。優しくまろやかな口当たり。ドライアプリコットやカカオ、チェリーといった旨味が詰まった味わい。余韻は長く(8秒から10秒)ピュアで、軽い酸がポイントになって全体の味わいを引き締めている。

まろやかなテクスチャーと複雑味のあるアロマを持ち合わせるこのラタフィアは、フォアグラ、甘辛い味付けの肉料理、脂肪分の高いチーズ、ジャムを添えたウォッシュチーズ、カンタルやトムの様な加熱処理していないチーズ、そしてもちろんデザートや食後のプチフール等とも良く合います。